ご無沙汰にして

依然としてパッとしないのだが。

それでも立ち止まることは選択肢に用意されていないのだよなぁ。

さて・・・

読んだものを。

 

遠野物語拾遺retold

 柳田國男京極夏彦

 

遠野物語の続き。

遠野物語が出版された後、柳田のもとに寄せられた逸話集。

似たような話や変化話が多く、まさにこれ民俗学のフィールドワークですよ

みたいな感じが素敵すぎる。

聞き伝えの記憶をたぐって集められたような話は「言いたいことはわかるが

オチはないのか?」「本当にその結末でよいのか?」という疑問符を持ちながら

延々と読み進めるのが楽しい。

自然に対する畏怖の念はもちろんだが、やはり怖いのはヒト(の亜種?)

この物語には物の怪っぽいものや化け物・精霊のたぐいがわんさか出てくるが

当然ヒト型を模した造形が基本となるヤツが多い。

これはアレか。

イっちゃってる人が里を離れて山に生きてる感じか?

ぼくは渓流釣りをするので人里離れた源流に一人で踏み入ることも多い。

野生動物の物理的な危険は感じるものの、余りにも山奥だとヒトの気配がないことが

逆に安心感になったりもするのはこういうことなのかもしれない。

中途半端な山奥では山姥とか出そうだものねえ…